はるくんの話
はるくんの話はるくんとはSNSで知り合った。
はるとと名乗るはるくん
電気関係の仕事で大阪支部から東京(といいつつ二俣川)で働いていた。大阪は大丈夫だが、東京がどうもよろしくないので、お前が行ってこいと言われたそうな。大阪支部と言っていたが、家は和歌山と言っていた。
身長は180センチ。電気の配線を修理する仕事をしているので、身体は細身だが、少しマッチョ。
頭は坊主。目は切れ長と言っていたが、黒目が見えない。その目はないだろうと言ったら、アイプチをして二重にしてきたことがあった。その目に爆笑したら、二度とアイプチはしなくなった。
はるくんは会おうと言った。
嫌だと断ったが、私のなかでまたあの彼が出ていた。はるくんと言いつつ、あの彼かも知れない。偽名はプラスに考えられるようになっていた。
はるくんは7時か8時で仕事は終わるということで、駅で待ち合わせをした。目印はと言われたが、それでは見つからず、携帯で電話してどこだと探してあった。
いたねー、とニカッと笑った。
違った、彼じゃない。帰ろうと思ったが、とりあえずうろうろした。
ファミマのコンビニでお酒やお菓子を買う。お酒は飲めないのでと言っているのにパカパカかごに入れて買っていた。
はるくんは私の毒舌を苦笑いして聞いていた。
はるくんは阪神大震災のときに友達を亡くしたらしい。わたしに会ったときは何とかの代わりと言っていた。どうやら何とかくんの代わりに今私に会っている様子。
何とかの分、俺は楽しく生きようと思っているんだ、少し寂しげに笑う。
なんとなく高校のとき、松山彩子がいなくなってそれでも楽しく過ごそうと思っていた自分に重なった。
そこまで危険人物じゃないと判断。とりあえず彼の家にあがった。
引っ越したばかりで電気はなかった。
薄暗いところでお酒やお菓子を食べた。
ふと雑談は止まる。何と言われたかわからないが、簡単に言うと泊まりませんか?って話
話が違います。会うだけと言うので会いました、と私は伝える。
ここまで来てそれはないでしょう
いやだと言った
そんなこんなにお願いしているのに、何と男子なのに女子の常套手段のうるうる大作戦に入った。私のいやだの決心がゆらいだ。
じゃ友達のしるしでハグしますと言ったら押し倒された
私は横向きの状態、はるくんは腕立てのポーズ。絶体絶命のピンチ。私はずっと会うだけだって言いました、言いました、言いましたと言った
そしたらはるくんははそこから逃げた。
しゃがんであー、とうなっていた。
帰りは最寄り駅の瀬谷駅まで送ってくれた。
それからたまにはるくんちに行くようになった。瀬谷のマルエツで買い物して、それを夜はるくんと食べ飲みした。
今どき30で処女?いないいない。20代でももうお母さんになってるのに、私を未だに処女なんておかしい人だと言う。
私はその行為に対してあまりよろしく思っていないと言うと、はるくんは手を繋ぐことやハグでもいいけど、もう少しお慕い申し上げるときにその行為はされることであり、何ら悪いことではないと言っていた。
そんなにずっと固定観念があるのはおかしい。誰に襲われたとも聞かれたが、いやそれはいいのだと首をふった。
お前はもう少しそのおかしい人でいろよと言われて、処女は記録更新となった。
ある日、何かを確認された。そして、レ、ジェ、ン、ドーと言っていた。なんのこっちゃ。
その後はマイSNSのメンバーについてやたらと聞いてくる。
俺はフェイスさんがキニナル。お前じゃなくてなフェイスさんがいい。
私はくろしろさんはどおと聞いた。するとはるくんはくろしろさんはいいこだろうけどな、俺とは違う気がするんだ
と言う。
フェイスさんにこんなヤバい兄さんを紹介出来ない。何度もせがまれたが、紹介しなかった。
フェイスさんの話をするとフェイスさんに会いたくなる。浜崎あゆみのライブチケットをゲットして、フェイスさんを誘った。
フェイスさんと私は会うのが久しぶりなので私は緊張していたが、前の明るくてキュートなフェイスさんに戻っていた。
浜崎あゆみのライブはチケットでとれた所よりも前の席に案内された。フリーバードを歌っていた。トークはすっかりおばちゃんだった。
年に逆らわない生き方がいいなと思った。
はるくんはミスチルのライブに行きたいと言っていた。私はミスチルはあまり好きじゃないと言うと、ミスチルは大阪の大スターなんだと言った。
ある日、はるくんは落ち込んでいた。俺が悪いのか、いや悪くないよな。悪いのか、悪くないよな。延々と悶々としていた。
おまえ!電気関係のメーカーで知り合いいるだろ!全部言え!
あ、の、父はNECなんだけど。
NEC?あー、そこは丁寧で対応が素晴らしい。
他は
Sonyはクラスメートが、とか、シャープは知り合いはいないとか、日立は友達がとか色々と知ってることを素直に言った。
シャープ、はお前を狙ってないか。
といいつつ後日シャープさんがぁと泣いていた。
シャープさんは怖いんだ、と思った。
他は他にもあるだろ、と言われて、あー、三菱、パナソニックと言った。
そこはな、、お前の同志だ!と言った。
他はもっと有名なのあるだろと言われたが思い出せなかった。
お前は大事なものを言わない主義か!
はるくんは怒鳴った。
そのあとは何も言わなかった。
これからは普通に東芝も好きだと言おう。東芝日曜劇場好きだったんだけど終わっちゃったな。サザエさんしかないのか。
火曜日のサザエさんの歌が好きなんだけど。それも終わっちゃったな。
あっかるーい笑いをふりまいて、お料理片手にお洗濯、たらちゃん、ちょっとそれとって、母さんこの味どうかしらー、まだ最後まで歌える
てゆう。
3.11の東日本大震災のときに私は休んでいた。3.8くらいに鎌倉山の高橋先生から少しゆっくり休みなさいな、と言われた。
会社からは正規でこれから言おうと思ったのに、何で鎌倉山の高橋先生が言うんだと困っていた。
なので人事に関しては会社で口外しないでね、と言われてる。
3.11の日は両親とリビングでゆっくり過ごしていた。休んでいいと言われたならゆっくりすればいいだよと父は言った。
※いいんだよ、じゃなくて、いいだよが畑野家スタイル
妹は就活していた。帰りはタクシーに悠々と乗って帰ってきた。
地震のときはあの気にしぃな松山彩子を思い出した。私が元気に過ごせば、明るく過ごせる、と彼女におまじないをかける
津波の映像をテレビで見た。なんかの映画かCGのようだった。ホントにそれが起こったように見えなかった。
小学生のとき、渋谷の塾へ無料講習に行った。都道府県の講座だった。
大高瑞(みずか)ちゃんと綿引梓ちゃんと私、あとお母さん達
これは何県と聞かれて神奈川県と答えられなかった。
三人で一番カワイイ梓ちゃんに君はどこから来た?とおのべんべんは聞く、戸塚と小さくあずちゃんは答える。
戸塚じゃわからないという。大船!と私が割り込んだ。大船じゃさらにわからないと言われて、さらにわからないってどういうことですか、じゃ横浜でいいです!、と言った。
横浜?他にないのかとおろおろされたが、川崎よりも横浜です。横浜でいいんです!と言った。
※小野勉はもともと理系だが、国語科教師だった。
口癖は、いいか、お前らは〜 君たちは〜
バカ、バカ、バカバカバカ!
…
その社会科を教えてくださっていたのは、あの小野勉先生なのであった。
青森岩手宮城はリ・ア・ス式海岸(か、い、が、ん)と言っていた。そのギザギザをさらに水性ペンで強調する。
岩手のひとは頭がすごいいい、ものすごくいい、なので津波の対策は万全!
この辺の怪しいところに家は作らない!ただし、かつての話だ。
これからこの辺に家が建つとまずい!もし転勤になって岩手に住むときはそれを調べてから住むようにしろっ
宮城は津波の対策はない!
対策をするように何度も俺は働きかけたが相手にされなかった。そのとき、俺は俺の無力さに気づいた。
…それはいいんだ!
とにかく!ここは東北の人口を奪った県だ。(あとでこれを言ったことを猛烈に反省していた)
何度も何度も謝っていた。
これをお願いだから口外しないでくれ、いや、くださいと頭を下げる。
都会の今どきな生徒達は、いいでーすと言っていた。
都合のいい言葉、いいでーす。
神奈川県もここがギザギザだな!これはまず起こらないと言われているが、もしかするともしかするかも知れない、君たち!気をつけて日々精進していきたまえ、と渋谷で熱弁していた。
小野勉の顔は忘れたが日焼けして背広を着ていた。あれは家で相当鍛えている、と女子から評判だった。渋谷女子、よく見てる。
話ははるくんに戻る。
ミスチルのライブは仕事を休んでいた私がチケットを取った。私はまたこころの薬を飲んでいた。こころの病気については気のせいと言ってくれていた。
ミスチルのライブ前に実ははるくんには奥さんがいて、子供二人のパパとわかった。
手足口病を知ってるなんて、と思っていたが。
名前もはると、ではなかった。
ミスチルはお別れの会になった。
未来を歌っていたのはわかったが、私の中高時代の知ってる曲はなかなか聴けない。
tomorrow never knows はなかった。
終わりなき旅は歌ってくれた。
終わりなき旅を聴くと飛鳥ちゃんを思い出す。あれは飛鳥ちゃんへのテーマソングだ。
あまり話さなかったが、私は飛鳥ちゃんにいじめられたこともあるが、私は飛鳥ちゃんをいじめ返したこともあったらしい。でも飛鳥ちゃんは私にこう言ってた。
畑野さんって呼ぶよ?あのさ、受験するんだって?いいね、塾とか大変だけど、あのお母さんいい人だからいいな。ぼくは受験とか出来る経済状況じゃないんだっておかんに言われたから中学受験はしぶしぶあきらめたよ。お前さんは頑張っておくれよ、と。
私は飛鳥ちゃんの助けになること出来てたかなどうもありがとう。
私も飛鳥ちゃんぐらいがいいなと他の女子達と比べてそう思っていたんだ。
飛鳥ちゃんみたいな人といつか働きたいと思っていたら、一緒に働けたんだ。
いぇーい、と手をパチンしたい、気持ちになった。
はるくんはミスチルの曲を聞いて、そう来たかとか、へえとか言っていた。
この曲、覚えていられるのだろうか、と言っていた。
思い出した、あの少年に畑野和美の自叙伝を出すからそのときはお手伝いしてくれる?と聞いたら、
出版中止、差止め、廃盤!出たあの本達は焼却処分!あっちも焼却処分、こっちも焼却処分!そっちも焼却処分!とすごく嬉しそうに言っていた。
私の裸の写真集がでたらどうするかを聞いたら、おずおずとしながら出たよって私だけにこっそり教えてくれるそうだ。
少年はわたしのことが嫌いだとよくわかった。
少年とは柏井少年だ。
色々言っていた。苦手な人の言い方を真似すると良いとか、、
そうだ襲われた感覚は
少年があのビデオにあのかわいい人が出ちゃっているんだって。わー、どれどれ見てみよう。なんだ、違うじゃないか。でもこれも似てるってあれ、本当かな、え?そんなことするの?うわー。結構積極的!
さらにもっと怖いことを言っていたが、書けない。
少年はSEをしていると言っていたから。
いや書いてしまおう。彼はパソコンの情報はどんなにグローバル化した、セキュリティが万全になったといっても穴があると言っていた。それでどんな情報も漏れでて広がってしまうものなのさ、とニッコリ笑ってた。
あのビデオの話は男用、あなたはそちらよりな考え方のようなのでそのようにお伝えした。女性版もあるんですよ、とたんたんと言っていた。
インターネット、パソコン、、
何かまた思い出してしまった。。
この少年、怖すぎる。ゾク。
うっかり破棄したので書き直し中
間に柏井少年の言葉を入れたら頭がふわっとして破棄のボタンをうっかり押してしまった。
おかしな現象だ。何故だろう。